レオの民話シリーズ

 タロウのようなおふざけ路線かよ、と思っていた民話シリーズですが、よくよく見てみれば、侮れません。ウルトラシリーズ最初のチートラマン、ウルトラマンキングが登場したの、このシリーズだったんですね……。(^^ゞ

 それに、サブタイトルのリストを見て初めて気が付いたんですが、「運命の再会! ダンとアンヌ」も民話シリーズのエピソードだったんですね。モチーフになっているのは、「狐がくれた子」。

 何じゃそれ? と聞き慣れない民話に首を捻ったんですが、例の解説書によると、安倍晴明伝説の一つだそうです。そういや、安倍清明って狐から産まれたって伝説がありましたっけ。葛の葉という白狐と安倍保名との間に産まれたのが清明なんだとか。まるっきり昔話なんでそんなことはあり得ないと思いますが、まぁ異形婚の一つですね。

 「運命の再会」の脚本を書いたのは、阿井文瓶氏。かの石堂氏のお弟子さんとも言うべき人物なんだそうですが、この人、どうやら過去のウルトラシリーズを見てなかったとか。それで、セブンファンから見たら、は? と呆気にとられるような展開になっているんだそうです。

 こういうの、腹が立つんですよね、ファンとしては。特にセブンのファン! というわけではない私でも、このエピソードは疑問符の嵐でした。結局、アンヌもウリーも何者だったんだ? レオは二人を宇宙へ連れて行ったけど、宇宙のどこへ持ってったんだ? 生身で成層圏を出れば、死んでしまうでしょうに……。ウリーと一緒にアンヌも連れてったってことは、アンヌは地球人じゃなかったのか? しかし、セブンことダンに向かって、「あなたのような人に(ウリーを)育てたい」という発言から察するに、やっぱウルトラ警備隊にいたアンヌ隊員ご本人ともとれるし……。

 私としてはわけが判らないストーリーでした。数十年ぶりに見ても、やっぱり疑問符の嵐。この脚本家はいったい何を考えていたんだ???? いくらシリーズ構成の概念がない昭和のウルトラシリーズでもセブンとの接続性を謳っているのなら、矛盾しない設定を考えるべきだったのでは、と思います。

 矛盾と言えば、このウリーがセブンの息子ゼロだったのではないか、という説もありますね。それこそあり得ないのでは? だって、ゼロの年齢は5900歳ですよ。セブンが初めて地球へ来たのは50年前です(しかも、セブンの設定は未来世界となっている)から、幼児のウリーがゼロであるわけないでしょうに。矛盾しないようにと考えると、セブンが地球へ飛来した時、すでに妻子持ちだったということです。

 もっとも、セブンのムック本によると、当時の監督さんから、ダンとアンヌは恋人同志のような雰囲気で演じてくれと注文されていたそうですから、二人の間に何かあってもおかしくないかな、とも思います。「狐がくれた子」をモチーフにしているなら尚更です。ま、平成セブンでは、アンヌは結婚して子持ちでしたから、可能性はないと思いますけどね。

 ED語りも含めて、何ともすっきりしないストーリーでした。ただ、ひし見ゆり子の演技は見事でしたね。ウルトラ警備隊当時の快活なイメージからがらりと変わってしっとりと落ち着いた大人の女性という雰囲気で。最初、本当にアンヌ役の女優さんと同一人物かと疑いましたよ。(^^ゞ

 マジで女優さんって七変化だなぁ……。